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この記事は3年以上前に書かれた記事ですので、内容が古い可能性があります。
先日自宅のWiFiアクセスポイントをNEC Aterm WR9500Nに変更しましたが、これは450Mbpsまで対応しているWiFiルーターになります。(ただし最新の802.11acには非対応)
これがまた802.11nの規格がかなり面倒で、周波数帯が2.4GHzと5GHzがまずあります。それぞれ帯域が20MHzと40MHzとあって40MHzがいわゆるデュアルバンドになります。
アンテナ1本につきデュアルバンド接続(40MHz)で150Mbps出ますのでアンテナが3本あるWifiカードとの接続であれば450Mbps出ることになります(実速度ではなくあくまでリンクスピード)。
逆にアンテナ1本でシングルバンド接続(20MHz)だと72Mbpsでの接続となります。
まとめると以下のような感じ。
規格 | 周波数 | 伝送速度 | 帯域 |
802.11g | 2.4GHz | 58Mbps | 20MHz |
802.11n | 2.4/5.0GHz | 72 ~ 450Mbps | 20/40MHz |
で、ここからが本題ですが、自宅にあるサーバーへファイルをコピーしている時にタスクマネージャーを見ていてふとWifiのリンクスピードを見てみると72Mbpsであることに気づきました。
あれれ?ということでドライバの設定がいけないのかしら?と見てみてもそれらしき項目がありません。
ちなみにドライバは2011年4月のもの。
大して新しいPCでもないのですが、一応RealTekのHPでRTL8188CEの情報を見てみると、
- Complete 802.11n solution for 2.4GHz band
- 72.2Mbps receive PHY rate and 72.2Mbps transmit PHY rate using 20MHz bandwidth
- 150Mbps receive PHY rate and 150Mbps transmit PHY rate using 40MHz bandwidth
と書いてあるので理論上は150Mbpsでリンクアップしてもよさそうなものです。
ということでRealtekのHPから最新のドライバをダウンロードしてみます。
インストールして最新化されていることを確認します。
ドライバのプロパティを見て、bandwidthのところが20_40MHzになっていることを確認しましょう。
リンクスピードもちゃんと150Mbpsになりました。
実効スピードはどうなんだ?ってことですが体感スピードはそんなに変わらない感じです。が、以前は72Mbpsで使用率が40%なので28.8Mbps。今回は150Mbpsの23%なので、34.5Mbps。多少実効スピードも上がっているようです(が効果はそれほどでも…)。
ちなみにXperiaSXでのリンクスピードは5Gの方に接続して150Mbps。
これを見るとアンテナは1本しか内蔵していないようです。調べてみるとiPhone5Sも1本のようですので450Mbps対応のWifiルーターを買っても150Mbpsでしかリンクアップしないので意味なしです。
次のiPhone6ではアンテナを2本搭載するか802.11acに対応してもらいたいですねー。