ご注意下さい
この記事は3年以上前に書かれた記事ですので、内容が古い可能性があります。
これからドイツ・ミュンヘンに駐在される方、もしくは既に駐在されている方でお子さん帯同の方は必見です。
ビザを取得する手続きやKVR(役所)での手続きはストレス以外のなにものでもないですが、せっかくなら一回で済ませてしまいましょう。
お子さん帯同の方は子供手当てを貰えますのでその手続についてご紹介します。私は2019年4月にミュンヘンで手続きをしました。制度は適宜見直されるので最新の状況は確認するようお願いします。
家族帯同者には子供手当てが支給される!
- 年収によって支給額は異なるようですが、私の場合子供2名(11歳、9歳)で毎月€408(€204/子供)支給されています
- 結構バカにならない金額です
- Familienkasseへの申請が必要になります
- 申請しないと貰えません。知っていることが重要!
ビザの取得時に同時に子供手当ての申請をするメリットは以下の通りです。
ビザと同時申請するメリット
- ビザ取得時はエージェントを介することが多いと思いますが、エージェントが付いているタイミングで同時に申請できるのでエージェントのサポートが期待できる
- ビザ取得時に赴くKVRでの申請が必要になるため、新たに予約を取る必要がない
→ KVRの予約は恐ろしく取りづらい(枠がほとんど空いておらず、KVRの予約を取るのは現状非常に困難です)
他にも方法があるのかもしれませんが、まずはKVRで手続きをする必要があり、その予約を取るのが非常に困難である、というのが大きな理由です。
この記事のもくじ
必要書類
さっそくですが、どのような書類が必要か一覧にまとめたものが以下のものです。
書類 | 説明 | 補足 | |
---|---|---|---|
申請書3種類 | |||
KG1 | 子ども手当て申請書類。親用 | Download | |
KG1a | 子ども手当て申請書類。子ども用。子どもごとに用意。 子どもの税金番号も要記入 | Download | |
KG3a | 子ども手当てを申請する人(親)と子どもが同一住居に住んでいることを証明する書類 住民登録時に5€支払ってビザ取得時にKVRにて押印してもらう | Download | |
子供のTAX番号(住民登録後にTAX IDの通知が郵送である) | 住民登録後2週間を目処に郵送されてくる。 KG1aに必要 | ||
申請者及び子供のパスポートコピー | |||
申請者の滞在許可のコピー | |||
申請者の雇用証明書 | ドイツの会社にて発行してもらったもの | ||
子供の出生証明書のコピー、または戸籍謄本のコピー及び認定ドイツ語訳 | 帯同ビザ取得には婚姻証明書、出生証明書がいずれにせよ必要。事前に領事館に申請して入手しておく | ||
住民登録(住民票)のコピー | |||
子供の在学証明書 | 子どもが学校に在籍していることを証明する書類 | 念の為用意しておく。いずれにせよ帯同ビザの取得に必要。 ミュンヘン日本人国際学校の場合はメールで連絡すればPDFで送付してくれる |
必要書類ダウンロードサイト(ドイツ語書類)
Kindergeld Formulare 2020 / 2019 ᐅ Vordrucke | Kindergeldantrag
必要書類ダウンロードサイト(英語版書類)
書類記入上の注意点
KG1
6、FamilieBenefitsOfficeのところはFamilienkasse DeggendorfもしくはFamilienkasse Passauが入ります。ここよりOfficeの場所を調べます。URLの最後にs=(郵便番号)として調べてください。
https://www.kindergeld.org/?s=(郵便番号)
検索結果では、2件表示されるので DeggendorfでもPassauのどちらでもいいように見えますが、
クリックして住所を調べてみると
上記の通り、Nachname(名字)の開始がA-KとL-Zで違うようですので注意が必要です。A-KはDeggendorf、L-ZはPassauとなります。
KG3a
Haushaltsaufnahme am欄については記入不要。子どもが養子の場合、その子を家庭に迎え入れた日を記入するようです。通常の場合は生年月日を同じ日付を記入すればよいようです。
出生証明書について
出生証明書か戸籍謄本のコピー及び認定ドイツ語訳(アポスティーユ)のどちらかが必要、とのことですが、出生証明書をオススメします。理由はドイツの係官がアポスティーユだと見方がよく分からず、場合によっては書類不備とみなされる可能性がある、とのことだからです。
なお、当該証明書は帯同ビザの取得に必要なものとなります。同じ理由で帯同ビザ取得時に必要となる「夫婦であることを証明する書類」としてアポスティーユではなく婚姻証明書の取得をオススメします。
婚姻証明書・出生証明書の入手方法
在ミュンヘン日本国領事館で手続きが可能です。
1週間程度の期間で€9/子どもで作成して頂くことができます。ちなみに出生証明書はドイツ語でGeburtsbescheiningungと言います。誕生を記載した紙っていう意味ですね。
手続きの流れ
子供と同居していることを認めてもらう書類をもらう@KVR
帯同家族のビザを申請する際にKG3aの書類も一緒に提示をし、サインをもらっておきます。€5の費用がかかります。
ビザ申請時と同時に行う場合は追加の書類としては、KG3aのみあれば問題ないです。
メモ
- 帯同家族のビザの申請時だけでなく、ビザ申請前に実施する必要がある住民登録をする際でも手続き可能なようです。
Familienkasseに郵送で申請
ビザ申請時にKG3aに押印、サインをもらったら、次はFamilienkasseに書類を送付します。
以下のものを郵送します。かなりの分量の封筒になります。
Familienkasseに郵送する書類
- 記入済みKG1、KG1a(子どもの人数分)
- 押印済みKG3a
- 申請者と子どものパスポートコピー(=家族全員分)
- 子どもの出生証明書または戸籍謄本のコピー及び認定ドイツ語訳(アポスティーユ)
- 申請者の滞在許可証コピー
- 申請者のドイツでの雇用証明書(ドイツの会社で発行されたもの)
特に住民登録後に郵送されてくる税金番号が必要ですのである程度時間が必要な可能性があります。
特に問題がなければ1ヶ月後ぐらいに承認の手紙が郵送されてきます。
郵送の仕方
このマークでお馴染みのDeutsche Postに赴いて封筒を出せば、その場で金額を言ってくれます。って既にご存知ですよね…。余談ですが、こちらの郵便ポストの色は赤ではなく黄色です。
しまった子ども手当に今気づいた!
申請日から遡って6ヶ月前から子ども手当の受給を受けられるようです。ですので気づいた時点で急いで申請してしまいましょう。
もしビザ取得が既に済んでしまっていたら?
最寄りのFamilienkasseで手続き可能なようです。こちらにFamilienkasseの一覧が掲載してありますので確認してみてください。
私は帯同ビザ取得時に同時にKG3aの申請をしましたが、会社の同僚が後から直接Familienkasseを訪問し手続きを実施していました。多分KG3aのみの手続きではないかと思います。経験がないので不確かですが、以下の書類があればKG3aはもらえると思います。
基本的には帯同ビザー妻関連の書類でしょうか。子ども手当は申請者が受給しますので妻ではない、というところがポイントでしょうか。
恐らく以下の書類があれば大丈夫(だと思います)
- 記入済みKG3a
- 申請者・申請する子どものパスポート、ビザ(=妻以外のパスポート・ビザ)
- 出生証明書
- 住民票のコピー
- (念の為)申請者の雇用契約書
- (念の為)KG1、KG1a(子ども分)
記事は以上!