ESXi 7.0のカスタムインストーラーの作り方

ご注意下さい

この記事は3年以上前に書かれた記事ですので、内容が古い可能性があります。

自宅のホームサーバーを新調しました。今回はvSphere Hypervisorで仮想化を実現しようと計画中です。

vSphere HypervisorはかつてはVMware ESXiと呼ばれていましたが今でもネットではESXiでいろいろと情報を得ることができます。

さて、2020年8月末時点で最新版は7.0ですが、ネットでは一つ前の6.7の情報の方が多いのが現状です。ESXiはハードウェアとの相性がシビアなので互換性についてはよくよく事前に検証する必要があります。

本題に入る前に我が家のハード構成をご紹介します。

この記事のもくじ

ハードウェア構成

CPU	Intel i5-10400F
M/B	ASUS PRIME Z490-A
Memory	64GB
Storage	Intel 665pシリーズ 2TB NVMe
GPU	GeForce RTX2070 SUPER JS 8GB GT710-E2GB/HS
NIC	ASUS XG-C100C (10GbE) BUFFALO LUA4-U3-AGTE-BK (USB NIC 1GbE)

ハードとESXiのバージョンの相性は以下の通りです。

	ESX6.7	ESX7.0
NIC BUFFALO	ドライバをインストールして認識されるブート時に管理ネットワークにアタッチされる	ドライバをインストールして認識されるブート時に管理ネットワークにアタッチされない（別記事で解決方法を紹介します）
NIC XG-C100C	非公式ドライバがコミュニティより提供されている Windows VMからの通信速度が遅い、かつ不安定	ドライバが現状提供されていない（利用できない）
GPU	RTX2070は認識されずパススルーできない GT710は認識されるがパススルー不可	RTX2070は認識されパススルー可能（完璧には動作しない。別記事で解説します）

多分多くの人が最初につまずくのが「No Network Adapters」エラーの発生によりESXiのインストールができないことだと思われます。この場合ご自身の環境に合わせてNICドライバをバンドルさせたカスタムインストーラーを作成する必要があります。

先人たちがいろいろと苦労されているので6.7のカスタムインストーラーの作成方法については困ることはあまりないでしょう。

特にオススメなのが以下のサイトです。詳しく解説されています。

これだけだとあんまりなので、ドライバのダウンロード先ですが、USB-NICは以下のサイトからダウンロード可能です。

XG-C100Cのドライバは以下のサイトからダウンロード可能です。

さて、問題なのがESX7.0のカスタムインストーラーの作成方法です。

C:\TEMP\ESXi7.0\ESXi-Customizer-PS-v2.6.0.ps1 -v70 -pkgDir C:\TEMP\ESXi7.0

としても、ESXi7.0のインストーラーは作成されません！！

安心してください。最新版のパッチがGithubに公開されています。

ESXi-Customizer-PS-v2.6.0.ps1ファイルがあると思いますが、こちらをESXi-Customizer-PS-v2.7.0.ps1として、上記Githubから落としたもので置き換えてあげれば -v70 オプションが効きます。

こんなイメージです（すでにisoファイルができた後ですが）

これで以下のコマンドでインストール用のisoファイルが作成されます。

C:\TEMP\ESXi7.0\ESXi-Customizer-PS-v2.6.0.ps1 -v70 -pkgDir C:\TEMP\ESXi7.0 -NSC

なお、配布されているドライバによっては署名なしの場合があるので、-NSCオプションがないとエラーになってしまう可能性があります。

記事は以上！